「老後資金、足りるのかな」という不安

変化を決断する

50代も半ばを過ぎると、ふとした瞬間に「このままで大丈夫なのかな」という思いが頭をよぎることがあります。特に夜、布団に入ってから考え始めると止まらなくなるのが、老後のお金の話です。

今日は、私がそんな不安とどう向き合ってきたのかを書いてみたいと思います。

眠れなくなるほどの漠然とした不安

一時期、老後には2000万円が必要だとか、いや2000万円でも足りないとか、そんな話がよく聞かれました。正直、あの数字を初めて見たときは「そんなの私には無理」と思いました。何歳まで働けばいいの? 働けなくなったら年金だけで生きていけるの? 医療は受けられるの? 今の住まいに住み続けられるの? もし自分が認知症になったらどうすればいいの?——次から次へと不安の種が湧いてきて、頭から離れなくなった時期がありました。

年金は多分もらえるけれど、十分ではないかもしれない。受給額は減る方向だと聞くし、何歳まで働けるかもわからない。かといって、限界まで働き続けたいわけでもない。正直に言えば、できることなら今すぐにでも仕事を辞めたいという気持ちだってあります。

考えても考えても答えが出ない。それなのに考え続けてしまう。眠れなくなることもありました。これが「老後の不安」というものの正体なんだろうなと、今では思います。

漠然とした不安を「小さく切り分ける」という気づき

そんな日々の中で、ひとつ気づいたことがあります。

私が抱えていた不安は、一言で「老後が心配」とまとめられるものでしたが、実はその中にはたくさんの問題が含まれていたのです。お金のこと、健康のこと、住まいのこと、人間関係のこと。それらを全部ひとまとめにして、全部を一度に解決しなければならないと思い込んでいた。だから身動きが取れなくなっていたのだと気づきました。

老後の資金の問題は、一朝一夕に解決できるものではありません。年金の受給開始をいつにするのか、貯蓄をどう取り崩していくのか、いろいろな選択肢があります。でも、漠然と不安を抱えたまま何も考えられなくなってしまうことが、一番まずいのだと思いました。

問題を小さく切り分けて、少しずつ考え始めればいい。頭ではわかっていても、実際にそう思えるようになるまでには時間がかかりました。

転機になったのは、お金の不安について調べているうちにたまたま見つけた動画でした。家計を改善していくという内容で、目からうろこが落ちるような思いがしたのです。その方の動画をさかのぼって何本も観ました。それは自分の人生にとって、本当に大きなきっかけになりました。

実際に家計の見直しを始めてからは、少しずつですが良い方向に向かっています。以前住んでいた気に入っていた家を手放すことにもなりましたが、今の住まいも身の丈に合っていて、快適に暮らせています。すべてが思い通りになったわけではないけれど、自分の気持ちに折り合いをつけながら進めてきた結果、今は納得のいく状況にたどり着けたと感じています。

蓋をしないで、少しずつ開けていく

幸い、私には身近に一緒に考えてくれる人がいます。これまでお財布を別々にしてきたのですが、これからは少しずつ家計をひとつにまとめていけたらと思っています。どこまでうまくいくかはわかりませんが、歩み寄っていきたいという気持ちがあります。

不安なまま蓋をして見ないようにするよりも、思い切って蓋を開けてみる。大丈夫かなと怖くなることもあるけれど、できることをちょっとずつ、解決に向けてやっていく。そうやって家計が改善していく仕組みを作っていくと、だんだんと不安は薄れていくものだと実感しています。

この不安は、きっと私だけのものではないと思います。いくら貯蓄がある方でも、そうでない方でも、老後のお金のことを考えると胸がざわつく瞬間はあるのではないでしょうか。

皆さんは、老後のお金について真剣に考え始めたきっかけはありましたか? 「私はこういうことがきっかけで行動するようになった」というエピソードがあれば、ぜひ聞かせていただけたら嬉しいです。

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