結婚生活が長くなると、夫婦の日常って少しずつ変わっていくものですよね。今日は、私たち夫婦の暮らし方がここ数年でどんなふうに変化してきたのか、振り返ってみたいと思います。
「8割仲良し」で十分だと思えるようになりました
私の夫は基本的にとても優しい人です。いつも笑顔で周りの人と接していて、周囲からの好感度も高いタイプ。ただ、時々突然イライラすることがあって、以前はその原因を一生懸命探ったり、なんとかしてあげなきゃと思ったりしていました。でも、よくよく観察してみると、お気に入りのスポーツチームが負けた時にイライラが爆発していることが多いんですよね。
50年以上生きてきて気づいたのは、夫のイライラは夫自身の課題であって、私がいちいち付き合う必要はないということです。若い頃は「夫婦なんだから全部受け止めなきゃ」と思い込んでいましたが、今は「8割仲良くできていれば十分」と心から思えるようになりました。残りの2割はお互いの個性の違いだと割り切れるようになったことで、気持ちがずいぶん楽になったんです。
食事もテレビも、それぞれのペースで
日常生活で大きく変わったことのひとつが、食事の習慣です。以前は朝にお弁当を作り、夜は夕飯を準備して夫の帰りを待つのが当たり前でした。でも、夫の帰りが遅い日が続くうちに、だんだんと自分だけ先に夕飯を済ませるようになったんです。多めに作っておいて、余っていたら夫が自分で不足分を補って食べるというスタイルに落ち着きました。
この変化がもたらしてくれたのは、意外にも私自身の健康の改善でした。遅い時間に夫に付き合って食べることがなくなったおかげで体重の増加も抑えられ、体調も良くなったんです。自分の母親が父親の帰りをずっと待って食事を用意していた姿を見て育ったので、それが「当たり前」だと長い間思い込んでいました。でも、それは思い込みに過ぎなかったんですよね。思い込みって本当に怖いものです。
テレビについても変化がありました。私はいつの頃からかYouTubeをよく見るようになりました。テレビ番組はどうしても結論を引き延ばす構成が多くて、見ているうちにイライラしてしまうことが増えたんです。YouTubeなら自分の興味に合わせて好きなものを選べますし、短い時間でも満足感があります。一方、夫は相変わらずテレビや有料配信のスポーツ中継、バラエティー番組が好き。お互いの好みが違うことがはっきりしてからは、私は自分の部屋でYouTubeを楽しみ、夫はリビングでテレビを見るという過ごし方が自然と定着しました。
振り返ってみると、以前は見たくもないテレビ番組を一緒に見て、チャンネル権はなんとなく夫にある、という状態でした。あの時間はなんだったんだろうと思いますが、それでも「自分の時間は自分の好きに使っていい」と気づけたことは、本当によかったと思っています。もっと早く気づきたかったという気持ちもありますが、この年齢で気づけただけでも十分です。
距離ができても、つながりは消えない
こうして振り返ると、私たち夫婦は以前に比べてコミュニケーションの量自体は確実に減りました。一緒にテレビを見る時間も、食卓を囲む時間も少なくなり、別々の空間で過ごすことが増えています。でも、旅行や外食には一緒に出かけますし、夫婦で楽しむこと自体をあきらめたわけではありません。
正直に言えば、経済的なつながりが大きな部分を占めているのかもしれません。一緒に暮らすことで生活費も抑えられますし、現実的なメリットは確かにあります。でも、それだけではない「何か」も、きっとあるんだと思います。一緒にいたくてもいられなくなる日が来るかもしれない。そう思うと、今のこの穏やかな日常を、無理のない形で楽しんでおきたいという気持ちが自然と湧いてくるんです。
夫婦の形に正解なんてないのだと、この歳になってようやく実感しています。「こうあるべき」という理想像に縛られていた頃より、今の「程よい距離感」のほうがずっと心地よいです。みなさんは、パートナーや家族との間で「ちょうどいい距離感」をどんなふうに見つけていますか?

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