人物のイメージと現実の違いに頭が混乱
夫の実家を訪れたときの様子を紹介します。初めて訪れた実家は散らかっていて、二階の夫の部屋もホコリだらけでした。しかし、夫のご両親はとても人当たりがよく、朗らかな印象でした。
頭も気持ちも混乱して大変!
実家は二階建ての戸建てで、夫は3人兄弟の三男です。当時、次男は結婚しており、一番上の兄は独身で実家に住んでいました。
人当たりの良さと住めない家
通してもらったのは6畳の和室であり、応接室であり、お父さんの居間と仕事部屋、寝室でもありました。部屋からは朽ちた縁側が見え、壁にはお土産のさるぼぼや孫の絵が飾られていました。庭は藪だらけで、植木の枝はお隣にまではみ出していました。
廊下から見えた台所のシンクには積み上がった皿、玄関の靴箱上には枯れた観葉植物の鉢植えやホコリがたくさんありました。家の廊下は歩くとペコペコと音を立てていました。
お父さんが亡くなった後、夫兄弟と奥さん大人6名で片付けを行いましたが、まだまだたくさんのものが残っています。清掃センターに10回ほどクルマをゴミでいっぱいにして処分しましたが、まだまだ片付けが続きます。
義母は庭の植木の剪定をする際に、人の目が気になるから切らないで、雑草は花が咲くから抜かないでと言ってきます。その理由はわかりませんが、どうも彼女にとってはすっきり風通しがよくなるほうが生活しにくくなるようで、それを心配しているのかもしれませんでした。
普段の掃除は掃き掃除でチリを取るようですが、よく見ると小さなチリがたくさんあり、私には気持ち悪く感じました。私の実家は掃除をきちんと行っていたので、そのギャップが大きく感じられました。実家の母にもつい話したりしたことがありましたが、彼女も気持ち悪いと感じていました。
洗面台にはドライフラワーになった花束とホコリが固まっており、お風呂のタイルの目地には緑の藻が生えていました。湯船には灰色がかった水がたまっていました。
この家には住めない。頭の中でサイレンが鳴り響きました。
一緒に住めるわけないわ
見栄で得られたもの
義母は外出するときは身なりに気を使っていますが、持ち物が多く、ショルダーバッグに全てを収めようとするため、カフェに入るとレジでお財布を探し回ることがあります。携帯ショップや役所に行く際にも必要な書類が見つからず、手続きが遅れることもあります。
高級住宅街に住む知り合いの話を延々とするし、仲良くしている話をするけど、そのお友達からはどう思われていたのかしら。。。段々と疎遠になったみたい。
同居しない決断
まだ私が元気な頃、一緒に暮らそうか話したことがありましたが、実母との暮らしや私の家が散らかることを考え、期待が膨らんできていたこともあり、あきらめてもらうことにしました。引っ越し先には空き部屋がない事をわかってもらい、突き放すことになりました。今の実家と同じような状態になるのを避けることができました。
同居の話は気軽にするものではないわ。すごく期待されていたみたい。
片付け費用
お盆や正月、墓参りの時期には兄弟、孫が集まりますが、お父さんの仏壇もあり、6畳の部屋に大きなテーブルを出すと非常に狭くなるため、最近では外で集まるようになりました。最近の集まりで、この状態を片付けるには100万円ほどかかるという話をしたら、お兄さんも納得していました。
最後に
義母は私に対して、死んだ後ならどう片づけてもいいからと優しく言いますが、このままでは亡くなってから揉め事が起きます。そうならないよう片付けが必要なんだと諭し、周りを巻き込んでいく他ないと思いました。片付け費用を残してくれるならまだしも、負担は避けたいですね。
数年前に地域の便利屋さんに頼んで庭木を1本処分するのに3万円かかったことなどもショックだったようです。隣の敷地が貸農園だったことものんびりさせていたようです。近々宅地になることが分かってから、庭の木を切ることは頼めるようになったようです。小さな一歩です。
コメント