正直さの使いどころ
私が中学2年生の時の話です。14歳は人間が一番正義感のある年齢だと言われています。
ある定期テストで体育の筆記テストがあり、間違っているのに正解になっている箇所があったのを、正直に訂正を申し出たことがあります。驚いたことに、先生は間違いを減点したあとに、正直点をプラスしてくれました。このことで、私は正直者としての評価を得られたのかもしれません。
道徳心や正義感がやや強すぎたかもしれませんね。
もっとうまくやらないと痛い目に合うことを知るのはすぐ後です。
正直さを咎められる
このように、正直であることに良い評価を得られたことから、私は正直さを大切にしてきました。しかし、大学生になった頃から、正直さだけでは人間関係がうまくいかないと感じるようになりました。大学時代の友達に、私の中学生・高校生時代の話をしたところ、「何でも正直に話すのは良くないよ。そんなことをしている人はあまりいないよ」と言われました。クラスメイトからの扱いや仲間外れについて話した時にも、「それは言わない方がいいよ」と忠告されたような気がします。
大人になった後の正直さ
大人になるとなおのことです。結果が悪くなかったり、会社でうまくいかなかったことを正直に上司に伝えても意味がありません。会社の利益に貢献できていないことを言うわけですから当たり前ですけどね。極端なことを言えば、上手くいかなかった話なんて聞きたがる上司なんていないわけですから、自分の成長やできたことについて話すべきです。親や教師は正直さや素直さを重視し、そのように成ることを望んでいますが、現実社会で自分を食べさせていくには全てを正直に言う必要はありませんし、正直が必ずしも良いわけでもありません。
上司は学校の教師ではないのです。
正直さだけでは通用しない
正直でありたいと強く思っているときは、正義心との葛藤が生じることもありますが、理屈が分かってくれば、自分の行動が他人にどう映るかを考えることが重要になってくると思います。自分が悪く映らないようにするためには、自分の中にいろんな面を持ちながら、適切に対処していくことが大切です。
心と体がバラバラになりそうな時期もありました。つらかった
正直さだけでなく、状況や相手に合わせた適切なコミュニケーションや判断力も身につけることが求められます。大人になる過程でこれらを学び、自分自身を成長させていくことが必要です。
以上が、私が中学2年生の時の経験から、正直さの意味や現実社会での役割についてお話ししました。自分自身を大切にしながら、適切な対応を心掛けることで、より良い社会人として成長していきましょう。
正直さの使いどころを意識して上手に世の中を泳ぎましょう。今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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