基本的なミスを防ぐために――50代の私が見つけた仕事との向き合い方

いくつになっても、仕事でミスを指摘されるのは心臓に悪いものです。指摘された瞬間、ドキドキして血圧が上がるのを感じます。年齢を重ねたからといって、ミスへの耐性がつくわけではありませんよね。むしろ「この歳でこんな基本的なことを…」と、若い頃よりも自分を責めてしまうことさえあります。

私自身、最近になって基本的なミスや、余計な報告をしてしまうことで周囲に心配をかけてしまった経験がありました。ミスは誰にでも起こるものですが、大切なのはリカバリーできるミスかどうかを見極めることです。そして何より、そもそもミスを防ぐにはどうしたら良いのか。今回は、自分なりに考えてきたことをお話ししたいと思います。

まずは「自分なりの視点」を持つことから

何か問題にぶつかったとき、私たちにはいくつかの選択肢があります。自分の力で乗り越えるか、有識者に頼るか、あるいは迂回するか。そしてもうひとつ、「先延ばしにする」という選択肢もあります。

先延ばしと聞くと、あまり良い印象がないかもしれません。でも実際には、先延ばしにしたことが後から「結局やらなくてよかった」とわかることもあるのです。もちろん、先延ばしにするという判断を自分だけで抱え込まず、上司にはきちんと了承を得ておくことが大切です。

この切り分けは、正直なところ簡単ではありません。極端に「今すぐやらなければ」と思い詰めたり、逆に「まだ大丈夫」と放置してしまったり。私自身、この判断を誤ってミスにつながったことが何度もあります。だからこそ、冷静に状況を見極める視点を日頃から意識しておくことが、基本的なミスを防ぐ第一歩だと感じています。

メモだけに頼らない学び方を見つける

「メモを取りなさい」というのは、よく言われるアドバイスです。確かに、手順書のように上から順番に進めていくタイプの作業であれば、メモは大いに役立ちます。しかし、メモだけでは根本的な解決にはならないと実感しています。フローの理解には適していても、仕事に求められるスピード感や温度感、概念的な理解はメモからは得られません。

50代になって痛感するのは、一度で覚えられることが若い頃に比べて確実に少なくなっていることです。若い頃と同じようにメモを取ろうとすると、メモの量ばかりが増えるのに体得できていないことが残り、悪い循環に陥ってしまいます。だからこそ、メモに頼りすぎないスタンスでいることも大切なのかもしれません。

では、メモの代わりに何が有効かというと、有識者に聞くことと、自分でアウトプットすることだと思います。ネットや本で調べても分からない専門的なことは、職場の有識者に頼るのが一番です。その際、教わったことを自分なりに整理して「こう理解しましたが合っていますか」と返答するようにすると、知識の定着がぐんと進みます。有識者に気持ちよく教えてもらえる関係を築く努力も欠かせません。

ただし、有識者が教えてくれるのは用語や概念が中心で、実務をこなすうえでの自分に合ったノウハウまでは教えてもらえないことがほとんどです。教えてもらえたとしても、それは熟練者向けのやり方であって、初心者がそのまま真似できるものではありません。

スピード感と温度感は実践で体得する

知識、概念、手順がわかった後に本当に重要になるのは、マインドセットや事前の準備、情報の受け取り方や仕分け方です。これらはメモを取るだけでは身につきにくいもので、時間をかけて学んでいく価値があります。

私がこの歳になって実感しているのは、インプットとアウトプットを繰り返す回数を意識的に増やしたほうが、新しいことが身につきやすいということです。頭で理解したつもりでも、実際にやってみると全然違う。だからこそ、少し食い気味なくらいの姿勢で仕事を獲得し、任せてもらう機会を増やすことが大切だと思います。

基本的なミスを犯さないために必要なのは、結局のところ冷静さと、自分の仕事のやり方を見直し続ける姿勢なのだと思います。千里の道も一歩から。地道に積み上げていけば、気がついたときにはできるようになっていて、周りの見る目もきっと変わっています。自分のことを長い目で見てあげて、あきらめずにやっていきましょう。

皆さんは、仕事でミスをしてしまったとき、どのようにリカバリーし、次に活かしていますか。自分なりの工夫や心がけがあれば、ぜひ教えていただけると嬉しいです。

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